2月3日(金)
DAVID BOWIE isに行ったその足で新宿へ。
テアトル新宿で上映している映画「島々清しゃ」を観てきました。
あらすじ(Yahoo映画より)
沖縄の慶良間諸島で行われるコンサートに出演するため、島を訪れたバイオリニストの祐子(安藤サクラ)。
そこで彼女は、うみ(伊東蒼)という小学生の女の子と知り合う。
少しでも音のズレを感じると頭痛を起こしてしまうために周囲から浮いてしまい、友達や母親との関係に悩んでいるうみに、
祐子は優しく接する。吹奏楽部に参加してフルートを吹くようになったうみは徐々に心を開き、
一方の祐子もうみや島の人々とのやり取りを通し、都会で負った心の傷を癒やしていく。
予告を観たときには祐子とうみがメインで進んでいく話なのかと思ったのですが、
裕子が沖縄にやってきた理由とか、何か悩みがあったのがうみや島の人たちとの交流で、
みたいなところはあまり大きなポイントでなくて、金城実さんが演じているおじぃのポイントがかなり大きい!
唄三線がものすごく上等なおじぃの娘なのに、唄も踊りも下手なことで、
那覇に逃げて舞踊を習っているうみのお母さん、
うみ自身も音のズレに敏感で周り「ちんだみ狂ってる!気持ち悪い!」って叫ぶけど、
自分の唄も「ちんだみ狂ってる」、始めたフルートの音も「ちんだみ狂ってる」って。
おじぃの三線に合わせてにフルートを練習する中で、おじぃに言われた「何があっても毎日稽古すること」を
ちゃんと守っていくところがね~~。。
金城実さんは沖縄民謡の世界では大御所の唄者で、でも登川誠仁さんみたいに映画にでるイメージなかったので、
この映画でこんな重要な役っていうのにちょっとびっくりでした。
演技じゃなくて、そのまま登場してた感じ。
残白を湯呑で飲みながら三線弾いてましたね。
まあ、その設定で、なぜお母さんは三線じゃなくて、舞踊なのか?
っていうのは微妙でしたが。
あと沖縄のことをあんまり知らないとわからない言葉とか習慣みたいなことの説明まったく無しで、
それはそのほうがいいのかなとも思いましたがポイントになるものいくつか。
「フラー」:
そらの母さんご(山田真歩)が何度も自分のことを「フラー」と言うシーンが出てきますが、
「フラー」は、沖縄方言で「馬鹿、頭が悪い」という意味。
「かぎやで風(かじゃーでふう)」:
さんごがずっと稽古をしてる舞踊「かぎやで風(かじゃーでふう)」は沖縄の国歌とも言える曲で、
めでたいときに演奏したり踊られる曲。3月4日、三線の日には時報ごとにこの「かぎやで風」の演奏がされます。
「ちんだみ」:
映画の中でも説明ありますが、「調弦」=チューニングのことです。
公開記念ドリンク「さんぴん茶」?最近では内地でも普通に出てきますね。
映画の中では何曲か沖縄民謡出てきますが、タイトルになっている「島々清しゃ(しまじまかいしゃ)」は
ワタシも大好きな曲で、自分たちのライブでもやるし、長間先生の唄う「島々清しゃ」は最高!
沖縄のきれいな海、空、音楽に癒されたい、人生のちんだみが狂っちゃったら、
観たらいいさ~~、そんな映画かな。